北京で働く男

長く、とっちらかった備忘録

上海ディズニーランドはカオスなのかどうか、実際に行ってみた。その2:ポケモンGOもFUJIROCKもないけれど、中国にはTRONがある!

妬みです。すみません。

はぁぁんポケモンGOやりたいよぉおFUJIROCK行きたいよぉぉぉ!!

 

はじめに:

アトラクションについてどういうことを書こうか色々と迷ったが、中国に住んでいて、他のパークを経験し、かつ広報関連の職種に属していることから、ネガティブなイメージを持たれている上海ディズニーランドの魅力を伝え、行ってみたいと思ってもらえるような情報を提供することにフォーカスして記事を書いていくことにする。

また注意して頂きたいのだが、youtube等で流出しているアトラクションの動画は絶対に見ないほうがいい。実際に乗ったときに、全身鳥肌が立つような体験ができるのに、動画を見てしまったら全て台無し。みなさんのこれからの楽しみを奪うようなネタバレをしないように、私も注意する。

 TRON Lightcycle Power Run:近年開発されたディズニーリゾートアトラクションの中でも最高傑作

ディズニーイマジニア*1の技術とクリエイティビティの結晶。文句無しのディズニーアトラクションの最高傑作。

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キャーカッコいい!!とにかく広大なアトラクションの敷地。スペースマウンテンの1.5〜2倍はあるんじゃなかろうか。

 

映画「TRON:Legacy」をテーマとした、急加速でコンピューター内を疾走するというアトラクション。急加速はDisney California adventureのRadiator Springs Racers, WDWだとEPCOTのTest Track, Disney's Hollywood Studiosの Rock 'n' Roller Coaster Starring Aerosmithを彷彿とさせる。ライティング、BGM、物語の構成に至るまでとにかく完璧。こんな完成度の高いアトラクションがあるなんて、上海ディズニーランド、恐るべし。

 

意外と簡素なキューライン、かと思いきや...

ネタバレはしないが、結構淡々と無機質なキューラインを進んでいくかと思いきや、一発とんでもない仕掛けをかまされる。前回お話しの通り、30歳のおじさん達は5時起き(笑)の6時半(笑)入りして、朝からだいぶグロッキーだったのだが、この仕掛けに遭遇した瞬間、絶叫。予想外の演出に驚きと感動に脳汁が過剰分泌し、オシッコチビる始末。

 

その演出のあとに、乗り場へと向かうわけだ。この乗り場がカッコいいんだぁ…。多くの報道で既に露出しているので、写真を掲載。カッコいい…。

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画期的ライドシステム

何より画期的なのが、バイクに跨るタイプのライドシステム。ミニスカを穿いて乗るとパンツ丸見えになるのでご注意。

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 こういう感じでライド。膝裏の部分のポール、背中を覆うガードで体が固定されるイメージ。うつ伏せでバイクに体重を預ける感じで、だいぶ前傾姿勢。だいぶガッチリ固定される。

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またがって・・・

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前傾姿勢を取り・・・

f:id:bananaslugs:20160722140935p:plainハンドルを自分の体に引き付けると、背中のガードが自分を包み込む。準備完了。ホイールに注目!ハンドルを引きつけ、ライディングポジションになった瞬間、(フォンッ・・・!)とホイールとボディが発光するのだ。

 

このディテールよ! あぁ、、、カッコいい、、、(ここでもオシッコチビる)

友達が「AKIRA!これAKIRAじゃん!」と興奮しながらオシッコチビってましたが、まさにあの世界。

ディズニーパーク内 アジア最速のアトラクション

実はこのトロン、世界のディズニーリゾートでも随一のスピードを誇るアトラクション。100km/h はWDWのテストトラック*2(65mph≒105km/h)に次ぐ速度。

 

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因みに下が東京ディズニーリゾート。おわかりだろうか?(世界まる見え風)TRONはブッチギリで速い。前傾姿勢でのライディングが、スピード感を一層高めてくれている。なんせほぼうつ伏せの前傾姿勢で、顔突き出して乗っているわけだからね。

これ、怖いの?

怖くないよー。

ローラーコースター系が苦手な人は、飛行機が落下するときのような、いわゆる「チンさむ*3」感がダメな人が多いと思うのだが、TRONはこういったドロップは殆ど無い。東京ディズニーリゾートでいうタワーオブテラー、センターオブジアースのラストみたいな感覚は無いのでご安心を。ご参考までに、今回一緒に行った友人の一人は絶叫系が大の苦手だったが、そんな彼も最後にはニッコニコだった。ビビる暇があったら乗るべし。上海ディズニーに行ってTRONに乗らないのは、奈良に行って法隆寺を見ないようなもの。

コンピューター内をバイクでぶっ飛ばした経験はありますか?

圧倒的な疾走感と没入感。急加速の時速100km/hで頭っから最新テクノロジーの世界に突っ込んでいく。チビッたオシッコも一瞬で乾きます。

乗るなら何時?

混雑を避けたいなら朝イチ。雰囲気を味わいたいならば夕方

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 TRONは比較的回転率がいい。とはいってもピークは120−135分待ちもザラ。それがどうでしょう。朝イチで行くと5分待ち。TRONが位置するトゥモローランドはエントランスから結構距離がある+多くのゲストはアドベンチャーアイルに早朝流れるので、午前中はかなり空いている。

一方で、TRONの夕方以降のライティングの美しさたるや、ため息モノである。

ライドが屋外にぶっ飛んでいく場面もあるのだが、このぶっ飛んでいくタイミングであのライティングだったら、、、、

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©Disney 

TRON Lightcycle Power Run | Shanghai Disney Resort

これよ???

 

ファストパス*4 は午後一くらいまで発券していたと思うので、朝イチで別のアトラクションに乗って、午前中にファストパス取って夕方に乗るっていうのもオツかも。私たちは、朝イチでアドベンチャーアイルのSoarin’のファストパスを取ってから、直ぐにTRONに向かった。

 

1日一回は必ずシステム調整で休止する

これは仕方がない。あれだけ大勢のゲストが連続でアトラクションに乗るのだから、一回くらいシステム調整はいらないと、逆に怖い。ほぼ毎日上海ディズニーランドの待ち時間をチェックしているのだが、傾向としては大体午後2時頃。でも復活するので、3時頃に行けば、ラッキーだと20−40分待ちでスタンバイ*5でいけるかも。

 TRONに乗ると、どうなっちゃうの?

紹介が遅れたが、今回上海ディズニーランドに一緒に行ったメンバーは以下の通り:

友人K&友人M(男):イベント会社勤務

友人S    (男):弁護士

友人S妻   (女):唯一のディズニー好き

筆者      (男):産湯がit's a small worldのガチヲタ

 

イベント会社勤務ふたりはフェス、旅行、サブカルなどエンタメ系への造詣が深く、プロの目線からエンタメ系に関する評価が厳しい。弁護士のSさんは動物のちん◯ん専門料理店に連れて行ってくれたりwと、なかなか一般人がしない経験が豊富かつ好奇心旺盛、ちょっとやそっとじゃ驚かない。友人Sの奥様は、ディズニー経験者で、女性ならでは目線で、我々とは違う尺度でディズニーを比較できる。今振り返ると素晴らしいサンプルじゃないか!

 

男共全員に共通するのが、ディズニーに興味が無い(むしろ毛嫌い)、そして今回の訪問の目的は、上海ディズニーランドがいかにカオスか経験したいという、ウォルト・ディズニーがご存命だったら静かにバックステージに連れて行かれるんじゃないかっていうような目的の方々だ。友人Kに至っては、朝早すぎ&元々人混みが嫌いで荷物検査に並んでいる段階でクソイライラしてたという最悪なコンディション。

 

こんな奴らがオレに無理やり連れていかれ、TRONに乗ったらあら不思議!

・キューラインの仕掛けで全員絶叫&感動

・異常なテンションで乗り場へ

・乗り場の近未来感で既に感動

・発車して発射

・その後のテンションが5時起きのそれではない

・脳汁出っぱなし、瞳孔開きっぱなし

 

「すげー!TRONすげー!ディズニーすげー!超楽しー!」

 

・・・あぁ、こりゃオチたわ

 

また、新たなディズニーファンがここ上海で産まれた瞬間である。

 

この時点でまだ8時そこそこ。まだ、TRONひとつ乗っただけである。

 

TRONは果たして各国のディズニーリゾートに導入されるのか?

 そもそも、なぜこのイマジニア渾身の革新的ライドの第一弾が、本国アメリカではなく上海だったのか?

 ・上海における目玉アトラクションの必要性

・本国導入前のテストマーケット

・確実に高額であろう開発費+工費

・各国パークの今後の建設計画

・敷地面積問題

 

そして

・幅広いゲストへの対応性 ※こちらは話が長くなるので、別立てで今度書く予定

 

などなど、様々なポイントがあっただろう。このアトラクションが上海にできると聞いた時の第一印象は、「TRON?なぜそんな知名度が低いテーマのアトラクションを導入するのだろう?もっと中国のゲストにもわかりやすいマウンテン系とかの方がいいと思うけど」だったが、色々な懸念点を跳ね返すほどの、中国は世界でも屈指の「新しモノ好き」。世界初なんて聞いたら、「GOだ!うちらが世界初だ!」という鶴の一声があってもおかしくない。豊富な予算、スクラッチから巨大アトラクションが建設できる広大な敷地面積、そしてこまけぇこたぁいいんだよ!という中国ならではの思い切りの良さがあって、初めて世に出たアトラクションなのかも。この思い切りの良さはなかなかマネできないが、果たして他のパークでTRONは導入されるのだろうか。

 

日本にTRONはできるだろうか?

→まぁ無いでしょう。2020年までは既に拡張計画が決まっているので、絶対にない。

・女性ゲストの比率の高さ

・映画の知名度

・工費

・なによりあの巨大アトラクションを収める土地がない

 など、超える必要のあるハードルが盛りだくさんだし。

 

その他の国のパークには?

→個人的には、フランスなんかいいんじゃないかなと思った。

TRON Legacyの音楽制作はDaft PUNKが担当しているわけだし、彼らの母国フランスで、シーズンごとにBGMをアップデートして展開しても面白いかもしれない。

 

と思ったが、それもちょっと違うかなぁと。何故なら、ディズニーランド・パリのディスカバリーランドの世界観にマッチしないから。そもそも各国におけるトゥモローランドに相当するエリアは、パリでは「ディスカバリーランド」と呼ばれている。ここは他のディズニーパークのトゥモローランド、すなわち「最先端の科学技術と人々の夢見る未来の世界」というコンセプトとは違い、フランス出身SF作家であるジュール・ベルヌや、H.G・ウェルズの想像した「過去の人々が夢見た未来の世界」をテーマにしている。ざっくり言っちゃうとスチーム・パンクみたいな世界観ね。世界のスペースマウンテンの中でも最高峰のテクノロジーを投入したスペースマウンテン・ミッション2ですら、その世界観を投影した造りになっており、「THE・最先端」のTRONがパリにできたら、かなり違和感を感じるだろう。

 

となると次にTRONができるのは本国アメリカか?
→ 強いて言えば一番確率高いけど、まだまだ時間がかかりそう。

アメリカ2パーク(アナハイム、フロリダ)はトゥモローランドよりもスター・ウォーズエリア開発が目下の大仕事なので、アメリカにTRONが将来的に導入されるとしても、すぐではないだろう。あとTRONのスポンサーはChevroletなのだが、ChevroletはWDWでTest Trackのスポンサーかつ急加速のシステムは(恐らく)Test Trackと同様のものなので、可能性は低いかも。アナハイムは立地的に厳しいだろう。

香港?

→Greater China圏でカニバるから、上海は反発するでしょう。敷地的には作れるはず。

 

 というわけで長々と他国でローンチされるかの検証をしたが、結論としては

TRONは上海でしか乗れない、そして(おそらく)当分は世界で唯一上海にしか存在しない

 

TRON、これに乗るためだけでも上海ディズニーランドに行く価値はある!

 

 次回予告:TRONでもうお腹いっぱいだよぉ〜と思っていた我々を待ち受けていたものは…。

正直一番最初にTRONに乗ったとき、「あーこれが上海ディズニーランドのピークだな」と思っていた。それほどにTRONは素晴らしかった。ところが、である。このTRONに匹敵する、いや超えちゃった、いや、むしろこれを超えるアトラクションなんてこの世にあるの?というアトラクションに遭遇するとは、脳汁ドバドバの我々は知る由もなかった・・・

*1:IMAGINEER =imagination+engineerを組み合わせたディズニーの造語。アトラクションの企画、設計、開発などを行うWalt Disney Imagineeringにいる世界最強の技術屋&クリエーターのことをイマジニアと呼ぶ。

*2:Test Trackは本気だすと95mphまで出せるんですって。フロリダの法定速度が最高65mphなので、泣く泣くスピードを落としたそうな

*3:男性局部がフワッっと浮いてゾワッとする感覚

*4:予め設定された時間に優先的にアトラクションに乗れるチケットを発券できるサービス。ファストパス自体が午前中になくなっちゃうこともあるのでご注意。それとアドベンチャーアイルのSoarin’とかは、ファストパスを取るために並ぶこともあるのでこれまたご注意。じゃあどうしたら良いの?行くときは筆者に連絡して下さいw

*5:ファストパスを使わずに並んでアトラクションに乗ること

上海ディズニーランドはカオスなのかどうか、実際に行ってみた。

パリ以外の世界のディズニーを全て巡ったディズニーファン歴30年の30歳のおじさんが、備忘録的に「何かと話題な上海ディズニーランドの長い長い長いレビュー」を書こうかと。

上海ディズニーランドについてはハード面で特筆すべき点がかなりあるのだが、まずは皆さんが真っ先にイメージする「上海ディズニーって、中国だしカオスそう…」 ここんとこ、実際はどうなの?という点を、事実ベースに書こうと思う。本来一番まとめたいアトラクションについては、後日ゆっくりとUPしていく予定。

※仕事があるので更新ペースは緩いはず。 

報道されている内容を検証してみた 

報道:幼児の糞尿まみれ

実際:さすがに野グソ、立ちションはいなかった

報道:落書きだらけ

実際:皆無。跡すらない。

報道:花壇が荒らされる

実際:皆無。

報道:ポイ捨てだらけ

実際:ゴミ一つ落ちてません。

報道:上裸のオッサン

実際:1人いたね 笑 クソ暑かったからね。 

報道:怒号、罵声、ケンカ

実際:無い。家族同士でケンカしている光景は結構見た。あととにかく声がデカくて甲高い人が多いから、それをケンカと誇大解釈したのでは?

 報道:どこでもタバコ吸いまくり

実際:これはけっこう目についた。2時間に1人くらい?100%男性。だいたいが30後半~年配者。上海DLはお国柄か、喫煙所が他国のパークよりもダントツで多かった。

報道:トイレで足を乾燥

実際:いねぇよw トイレの清潔度は普通。人が大勢集まるところのトイレの清潔度が「普通」っていうのは、中国ではすごいことだ。ハンドドライヤーはdyson!TOTOが契約出来てたらなー!中国式便器(和式みたいな)あり。洋式便座の上に乗っかっちゃう人もいるからちょうどいいかと。

報道:追い越し、横入りでカオス

実際:追い越し、横入りは少数だが、いるっちゃあ、いる。

基本的に整然と並び、大きな混乱はなかった。列の途中であとから追ってくる友人を待っている人が多かったのが印象的。

 カリブに並んでいた時に、一度若いカップルの女性が列の折り返しでスッと前に入ろうとした。私の友人が止めたところ、後ろであとから「痛いわねーもー!なんなのよこの○○!!」とパチキレていたが、隣の彼氏がドン引きしていたし、「そういうイタイ女だった」ってことでしょう笑

ディズニーの追い越し対策が強固で感心

各国ディズニーパークのアトラクションのキューライン*1は、基本ロープで区切られている。これは待ち時間の長さによってキューラインの長さを調整したり、キューラインを分割して複数ある乗り場に均等にゲストを振り分けるためだ。

一方でこちらが上海ディズニーランドのキューライン

 

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鉄柵でガッツリ区切られている。しかもこの高さも、くぐれず跨げず、という絶妙な設計。

この幅にも注目。中国で並んでいると、横幅いっぱいにとにかく詰めて、という光景が結構多く、その結果後ろの人が前に来ちゃってイザコザが起こることもある。キューラインの幅は、だいたい大人2人分。2人並んでいると、ちょうど追い越せそうで追い越せない幅になっているのだ。うーんさすが!

 

まぁとはいえ、抜いていく人はいるんだけどね 笑

だいたいが「奥で家族が先に並んでいるんだ、通してくれ」といった感じ。こういった人は普通に通してあげるあたり、Family bondを超大切にする中国ならではなのかも。(列の先に本当に家族がいるかはわからない)

 報道:入園がカオス

 結論:カ オ ス で すwwww

 これは報道の通り。

上海に限らず、世界のディズニーリゾートではテロ対策のために

 ①手荷物検査 ②チケット認証

の二段階を踏んでインパーク*2するのだが、①、②共にとんでもない人だかり。私より1週間前に行った上司は、①、②でそれぞれ1時間も待ったそうな。中国の空港を経験した方々ならわかると思うが、みんなとにかく色んなもんを持ってきちゃうんですわw あと、チケットが無かったり確認書類が無かったり。そういうのもゴネれば何とかなると思っている人もいるので、結果的に列の進みは結構遅い。ココらへんは要改善ポイント。

※日本人は本人確認にパスポートが必要なので気をつけてね。あと、荷物があってもロッカーや荷物預かりサービスがあるから心配しなくていいけど、TRONとか一部アトラクションは荷物があると乗れない(アトラクション付近に無料ロッカーあるので别担心)から、身軽が一番。

混雑対策:朝行こう。朝イチで行こう。

私は事前にこのカオスっぷりを仕入れていたので、私は入園混雑ピークの時間帯、すなわち「9−10時を避ける」という対策を取った。何時に行ったかって?

 

6時半wwwww

ディズニーバカwwwww

 

結果どうだったかって?

手荷物検査

→既に多くの人が並んでいたがほぼ待ち時間なし

チケット発券

→ほぼ待ち時間なし

 

「開園前倒し」も、早朝入りした理由のひとつ。

この日の開園予定時間は朝8時。しかし多くのゲストが押し寄せる週末(私は7/16土曜日に訪問)は、開園予定時間が前倒しになるケースが多いと聞いていたのだ。実際予定より30分前倒しの7:30に開園。その後一定量のゲストをパークの中央まで待機させ、7:45から全てのエリアが開放された。

 早朝入りが功を奏して、

Soarinのファストパスゲット!

TRON奇跡の5分待ち!

このスタートダッシュがあるかないかで、上海ディズニーランドを楽しめるかどうかはだいぶ変わる。アトラクション編は攻略法を含め後日UPする予定だが、ストレスのないパーク巡りをしたいならば、朝早く行って、夕方に帰るべし。フロリダ、香港を除く*3ディズニーパークでは、朝を制するものはパークを制するのだ。

 

はい、じゃあ続き。 

 

報道:食べ物が高い 

結論:

①中国の相場で言うと  :とても高い

②上海の相場で言うと  :そうでもない

③東京の相場で言うと  :ちょっと高い

④ディズニー相場で言うと:大体こんなもん

 

国によってメニューが異なるので、全パーク共通で存在するハンバーガーのセットで比較してみた。場所はトゥモローランドのStargazer Grill 。為替相場は7/18/2016のレートを参照。(RMB=JPY15.74、USD=105.54)

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 ご参考までに、中国でスタバのラテは30元(472円)。中国に住んでいる人からすると、上海ディズニーランドのフードは「おう、ちょっと高けぇな」というのが正直なところ。

気になる味は?

全然食べられる。普通においしい。レベルで言うと、マクドナルド以上バーガーキング未満、といったところ。写真と実物が著しく異なります、ということはなかった。

むしろバンズがフカフカしていて、やるじゃない!と思ったくらい。

 

 総評:日本で報道されているほどカオスじゃないよ!むしろ、中国の中では相当レベル高いよ!

日本の報道は大げさ

上海ディズニーについての日本の報道はかなり偏っている。日本で放映される中国関連のニュースの多くに言えることだ。私は別に親中派でもないが、ある一部分がさも中国の全てであるかのように報道されている事実を、中国に住んでいるからこそわかる。

 

日本のニュースで取り上げられているようにマナーの悪いゲストが「一部」いることは事実だが、全てのゲストのマナーが悪いわけではない。

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結局日本で報道されている上海ディズニーランドの話題は、「中国こんなカオスです!やばくないですか?」 と取り上げたほうが視聴者も閲覧者も喜ぶので、そうしているのでしょう。中国の人々のマナーは一言で言ってしまえばお国柄なので、仕方ないといえば仕方ない。それよりも、伊集院光大先生が苦言を呈したように、その一部だけをピックアップして報道する姿勢の方が、よっぽど眉をひそめてしまう。

 というか、

・子供の野グソ

・どこかしこでタバコ吸っちゃう

 ・割り込み、追い越し

 ・おっちゃんが腹出してる

 

こういうの、ぶっちゃけ中国では

『日常茶飯事』ですから!

 

北京の六本木と呼ばれる三里屯のど真ん中でだって、世界遺産でだって子供にガッツリ野グソさせてる親を見たことあるし、タクシードライバーだって客乗っているのにタバコ吸いだすヤツいるし、割り込み、追い越しなんて、「列進んでんのにスペース空けるやつが悪いんだろう」ってスタンスだし。ちなみに中国の人々は追い越されないように、並ぶ人同士の距離が異常に近い 笑

※中国の割り込みに関しては文化的背景など色々と深いので、別の機会に。

 

でも、繰り返すがそういう人はごく少数

 

1級都市(北京・上海・広州)に住んでいる人々の教養は平均的に高いし、昨今の海外旅行ブームによって、海外旅行を経て自国のマナーを省みる人達も多い。地方都市の人だったり、高齢の方々にはまだあまりマナーがなっていない人々もいるけれど、それだってあくまで傾向として、だ。

13億人もいると、「そういう人もいる」ということ。まぁでも、街を歩くと「そういう人」にはほぼ毎日遭遇するけどね 笑

 

そんな中国の日常からみたら、上海ディズニーランドの清潔さや整然さはダントツだ。清潔さで言えば東京ディズニーリゾートとほぼ変わらない。

 

次回予告:日本で報道されないけれど、上海のアトラクションはとんでもないぞ

細かいところを見ると多少改善ポイントはあったが、上海には、それを補って余るくらいのとんでもないアトラクションの数々が集結している。このアトラクションのとんでもなさは、また次回じっくりと解説していく予定。今回の記事で上海ディズニーランドに対する過剰にネガティブな誤解を改めたうえで、上海ディズニーランドの持つ魅力を知ってもらえたら、きっと上海ディズニーランドに対する認識も変わると思う。

 

…とんでもなかったよ。

 

*1:待ち列のこと

*2:入園すること。インパともいう。覚えなくていい。

*3:フロリダ、香港はなぜ早朝に行かなくても大丈夫かという話はこれまた面白いので、暇な時に書きます